シドニー在住の高校生

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私立入学の難しさ

今回は、私立入学にあたっての難所を説明していきます。




1 空きがないと言われる  
  
シドニーって留学生や駐在員のお子さんが本当に多いので、学校側としては基本的に生徒数が少ないなんて問題はないのです。また、英語ができない生徒はストレートにいうと学校からしても面倒なんです、実際。なので空きがあっても、空きがないと言われて断られてしまうことも多々あります。



2 AEASテストのスコアがシビア
  
AEASテストというのはオーストラリア主催の英語を母国語としない生徒が対象の英語力テストです。私立に入学する場合最低でも一回は受けることになりますが、まず受験料が本当に高い。確か5万円くらいだっかと思います。テストを受ける申し込みで、志望校を3つ書くことができ、テストの採点後その結果が3つの学校へ自動的に送信されます。各学校が要求するスコアは誤差はありますが基本的にはあまり変わりません。しかし。このスコアを突破するのがなかなか難しいのです。というのはこのテスト基本的に対策法がなく、純粋な英語力を測られるのですが学校側の点数への評価がかなりシビアです。100が満点のスコアで、私の場合80要求されたのですが、79だったんですよ。私的には1点ぐらい、って思うんですけどダメなんですね。もう一度受けろと言われました。私の友達も、1発合格は見たことがありません。多い子は5回受けるなどしてスコアを狙わないといけません。先ほども言いましたが、学校側は基本的に受け入れたいわけではないんです。1点でも足りないと、メールでスコアに達していないので諦めてください、と冷たいメールが来ます笑



3 保証がない
  海外全体に言えることかもしれませんが、どこの誰も入学の保証はくれません。テストで点数が足りていない場合、通常は諦めてくださいと言われますが、たまに優しい学校だと、あと3ヶ月語学学校にいれば検討します、などと言ってくれるケースもあります。しかしあまり喜んではいけません。3ヶ月語学学校を延長し、その学校に連絡すると、またAEASテストを受けさせられます。そして点数が足りなければもう3ヶ月です。どの学校も、スコアが足りているから100%入れる、とか、あと3ヶ月語学学校に通えば合格にする、とか言ってくれません。たとえスコアが足りていても、語学学校のレポートが良くないからダメ、とか適当に理由をつけて来ます。実際に私の友達は学校が決まって校長面接を終え、校内案内をされたあとに語学学校での成績がいまいちということを理由に断られていました。日本人からすると、そんなのアリか?って感じです。





4 そもそも語学学校で英語力を伸ばすのが相当難しい
 特にシドニーですね。アジア人が非常に多いです。もちろん日本人だって多いです。語学学校の生徒の内訳は、中国人80% 東南アジア系10% 日本韓国 7% 欧米系(フランスなど) 3%ぐらいですかね。 この時点でかなりみなさんの予想と反しているかもしれませんが語学学校に白人の生徒はまずいません。ほぼ全員中国からの留学生です。学校内で耳にする9割は英語ではなく中国語でしょう。日本人と群れないことはもちろん可能ですし、そもそも日本人はあまりいません。しかし、英語での会話相手がいません。休み時間などはほぼ全員自分の母国語で話し、同じ言語の友達を持たない子達は集まって無言でお昼を食べたり、一人で音楽を聴いています。
実際私が語学学校にいた時、クラスメート17人(多分)のうち14人が中国人、ベトナム人とタイ人が一人ずつと、私だけでした。


これらは全て私と友達の経験に基づいているのでシドニー全体がこうだとは一概には言えませんが、英語が話せない生徒にとって私立入学は容易ではありません。ある程度、時間とお金、そして忍耐が必要になってきます。焦りは禁物です。


みなさんを脅しているわけではないのですが、本当に大変でした(涙)みなさんもこれを読んで少しでも対策を取れたり、入学できずに悩んでいるのは自分だけじゃない、と思っていただけると幸いです。


今回はここまでです!次回は私立と公立の違いを書いていきます。