シドニー在住の高校生

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私立と公立の違い



今日はシドニーでの学校選びで誰もが迷うであろう私立と公立校の違い、オススメについて話したいと思います。


まず結論から言うと、私はお金があるなら私立を強くお勧めします。


ここで両者の特徴、長所、短所を説明していきますね。


公立校


長所


学費が圧倒的に安い
まず学費が安いです。これは私立が高すぎると言うのがあり、日本と比べると公立でもかなり高額ですが、私立よりは、と言う点で学費が大きなポイントになっていきます。また、私立に行くと指定の制服、バッグなど購入するものが本当に多いです。


入学が簡単
公立は基本的に生徒を受け入れなければならないので、入れないという心配をする必要があまりありません。私立入学は保証がないという点で心配する点が多々ありますので、これは大きなメリットです。(基本的に現地校入学までの期間は短いです。)


庶民的で馴染みやすい
オーストラリア人は相対的にめちゃくちゃお金持ちです。物価や学費ですでにわかると思いますが、日本でいわゆるお嬢様と言われていてもシドニーに来たら一般人です笑 そして私立に行くと、白金に一軒家を持っている家庭がゴロゴロいる感じですね笑 そんな中で公立の生徒たちはまだ庶民的です。金銭感覚はあってます。


短所


教育レベルが明らかに低い
シドニーに住んでいる生徒のほとんどは私立に進学します。どれぐらいかというと、一般的に子供が生まれた時点で私立の学校に申し込むんですよ、シドニーの親でも子供を私立に入れるために必死なんです。しかしそれには理由があってやっぱり教育レベルが全く違うんです。私は公立校から私立に転校したのですが、これが主な理由です。



 教育関係と設備が悪い
先生の質という点で公立はお勧めできません。私立の先生と公立の先生ってもらってるお給料が全く違います。
また設備もあまり良くありませんが、この点においては普通に我慢できる範囲です。


生徒へのケアが手薄い
ケアが全体的に薄いです。先ほど先生の質という点でお話ししましたが、生徒へのケアがやはり薄いなと思います。特に、公立は基本的に人数がとても多いので自動的に手薄になってしまうのです。


生徒の質が高くない
生徒の質が悪いとは一概には言えませんがやはり違うのかなと思います。その理由としては、シドニーでは親が教育熱心ならほぼ100%私立に通わせるため、公立にきている現地の生徒たちは基本的に勉強が嫌いです。また、留学生も多いんです。留学生自体は現地の生徒よりずっと真面目ですし、頭も良いです。しかし留学生が多いおかげで学校の中で欧米人とアジア人の間には大きな壁があり、滅多に交わりません。基本的に教育熱心ではない家庭の子供が集まるのでアジア人差別が存在します。(明らかに)これもあって、留学生は留学生だけで固まるので感覚としては現地校にいても語学学校のような雰囲気です。治安はそんなに悪くないので、いじめがあったり、犯罪が起きたりはしません。その点ではシドニーは大丈夫!




私立校



長所


教育水準が高い
これが大きいです。全く別物です。卒業試験のランキングをみるとわかりますが、私立・公立のセレクティブと公立の学力の差は歴然としています。話す英語のレベルも高い水準にあります。


設備と環境
良いです。これは日本の私立よりも整っていますね。(学費が高い分)学校内に綺麗な中庭があったりして、その中で友達とお弁当を食べたり本を読んだりできます。多分皆さんが予想するお嬢様学校のイメージにかなり近いです。制服も凝ってます。(可愛いかは正直微妙、スタンダードが違いますから、日本人からすると、は?というようなデザインもあります笑)凝っているというのはいいか悪いかは別として安っぽくはないということです。


生徒へのケア
手厚いです。特に留学生が少ない学校だとなおさらですね。多分皆さんは留学生が多い方がケアも手厚く、アジア人差別もないと思われますが私の感覚といては真逆です。少ない方が気にかけてくれます。先生にも余裕があるので、例えば生物の授業が難しいときは、英語の先生をクラスに呼んで一緒に授業を受けることができたりします。


生徒の質
まあ良いです。これは学校によります。校則がとても厳しく、生徒も真面目な学校もあり、逆にお金持ちの子供が集まる、校則がゆるくパーティばかりするような学校もあります。両方に言えることはアジア人差別がないということですかね。行きたい学校のタイプによってチョイスは全く変わります。日本人にポピュラーな学校紹介はまた後日書きます!


短所


学費が高い
これは本当に高いです。日本では慶応が学費の高い学校として知られていますが、桁違いですね。こちらで私立に行くとすると年間300万程度はかかります。一年間で300万ですよ、本当に高いです。仮に三年間しか通わないとしても三年間で約1000万ですね。高校の学費としては信じがたいです。多くの留学生が公立に行くのは学費のせいです。


お嬢様、お坊ちゃんばかり
自分で言いますが、私も日本ではお嬢様、でした。がレベルが違います。これはオーストラリアの収入がそもそも日本より高いというのがあるので仕方ないのですが。生徒同士で普通におごったり奢られたりがあり、7ドルぐらいなら軽く奢られてしまいます。なかなかこの金銭感覚にはなれません。


入学までの道のりが長い
長いです。これは前回書きましたね。長いし、お金かかるし、たくさん心配することになります。


頭が悪い生徒も普通にいる
日本の私立と違って基本的に現地の生徒には入学試験のようなものはありません。なのでいくら私立とはいえ頭の悪い生徒はいます。極端に悪いと退学させられるので素行が悪い生徒はあまりいませんが、はっきり言ってお馬鹿ちゃんは普通にいます。生徒のレベルが校内でかなり違います。





大まかにいうとこんな感じです。HSCのランキングをみると最上位に公立校がランクインしていますが、それはセレクティブという選抜がある学校なので留学生は基本的に入れません。もし、転勤などでシドニーに来ていて会社が学費を支給してくれるのであらば、やは教育レベルという点で、強く私立をお勧めします。
しかしこれはもし大学までオーストラリアにとどまり、英語力向上に特化する場合です。結論から言うと、大学で帰国子女受験をする場合、あまり私立はお勧めしません。


これについては次回また説明します!

私立入学の難しさ

今回は、私立入学にあたっての難所を説明していきます。




1 空きがないと言われる  
  
シドニーって留学生や駐在員のお子さんが本当に多いので、学校側としては基本的に生徒数が少ないなんて問題はないのです。また、英語ができない生徒はストレートにいうと学校からしても面倒なんです、実際。なので空きがあっても、空きがないと言われて断られてしまうことも多々あります。



2 AEASテストのスコアがシビア
  
AEASテストというのはオーストラリア主催の英語を母国語としない生徒が対象の英語力テストです。私立に入学する場合最低でも一回は受けることになりますが、まず受験料が本当に高い。確か5万円くらいだっかと思います。テストを受ける申し込みで、志望校を3つ書くことができ、テストの採点後その結果が3つの学校へ自動的に送信されます。各学校が要求するスコアは誤差はありますが基本的にはあまり変わりません。しかし。このスコアを突破するのがなかなか難しいのです。というのはこのテスト基本的に対策法がなく、純粋な英語力を測られるのですが学校側の点数への評価がかなりシビアです。100が満点のスコアで、私の場合80要求されたのですが、79だったんですよ。私的には1点ぐらい、って思うんですけどダメなんですね。もう一度受けろと言われました。私の友達も、1発合格は見たことがありません。多い子は5回受けるなどしてスコアを狙わないといけません。先ほども言いましたが、学校側は基本的に受け入れたいわけではないんです。1点でも足りないと、メールでスコアに達していないので諦めてください、と冷たいメールが来ます笑



3 保証がない
  海外全体に言えることかもしれませんが、どこの誰も入学の保証はくれません。テストで点数が足りていない場合、通常は諦めてくださいと言われますが、たまに優しい学校だと、あと3ヶ月語学学校にいれば検討します、などと言ってくれるケースもあります。しかしあまり喜んではいけません。3ヶ月語学学校を延長し、その学校に連絡すると、またAEASテストを受けさせられます。そして点数が足りなければもう3ヶ月です。どの学校も、スコアが足りているから100%入れる、とか、あと3ヶ月語学学校に通えば合格にする、とか言ってくれません。たとえスコアが足りていても、語学学校のレポートが良くないからダメ、とか適当に理由をつけて来ます。実際に私の友達は学校が決まって校長面接を終え、校内案内をされたあとに語学学校での成績がいまいちということを理由に断られていました。日本人からすると、そんなのアリか?って感じです。





4 そもそも語学学校で英語力を伸ばすのが相当難しい
 特にシドニーですね。アジア人が非常に多いです。もちろん日本人だって多いです。語学学校の生徒の内訳は、中国人80% 東南アジア系10% 日本韓国 7% 欧米系(フランスなど) 3%ぐらいですかね。 この時点でかなりみなさんの予想と反しているかもしれませんが語学学校に白人の生徒はまずいません。ほぼ全員中国からの留学生です。学校内で耳にする9割は英語ではなく中国語でしょう。日本人と群れないことはもちろん可能ですし、そもそも日本人はあまりいません。しかし、英語での会話相手がいません。休み時間などはほぼ全員自分の母国語で話し、同じ言語の友達を持たない子達は集まって無言でお昼を食べたり、一人で音楽を聴いています。
実際私が語学学校にいた時、クラスメート17人(多分)のうち14人が中国人、ベトナム人とタイ人が一人ずつと、私だけでした。


これらは全て私と友達の経験に基づいているのでシドニー全体がこうだとは一概には言えませんが、英語が話せない生徒にとって私立入学は容易ではありません。ある程度、時間とお金、そして忍耐が必要になってきます。焦りは禁物です。


みなさんを脅しているわけではないのですが、本当に大変でした(涙)みなさんもこれを読んで少しでも対策を取れたり、入学できずに悩んでいるのは自分だけじゃない、と思っていただけると幸いです。


今回はここまでです!次回は私立と公立の違いを書いていきます。

記念すべき初めての記事!

今回はシドニーでの学校についてです


シドニーに来て何が一番大変だったかというと、確実に私の学校の問題なんです。本当に。シドニーって留学先としてもすごくポピュラーなくせに本当に学校に入るのが難しくて、お金と時間がかかって、大変の一言に尽きますよ本当。
これは、シドニーに転勤予定のご家庭はある程度覚悟なさった方がいいです。何事もうまくいかなすぎて、泣きたくなります。私と母は2回泣きました笑(実際に)


まず、シドニーでの現地校入学の大まかな流れを、お子さんのタイプと学校の種類に分けて説明しますね。




お子さんに海外経験があり、英語は問題なく話せる場合(入学後、ESLのクラスに入る必要がないレベル)



私立/公立
ほとんどの場合語学学校は必要ありません。いきたい学校のHPから連絡します。メールか電話での連絡となりますが、その際にお子さんの英語力について一言問題ないことを伝えておけば、特にテストの受験は要求されないと思います。



学校に連絡→校長面接→うまくいけばすぐ入学!





お子さんに海外経験がなく、英語が話せない場合(ESLのクラスに入る必要がある)




このタイプは私立と公立で全く異なるステップを踏みます


私立
まず、一般の語学学校に入ります。お子さん年齢や英語の伸びにもよりますが、目安としては語学学校に入学して一年後くらいを現地校入学の時期ととらえてください。(入学のタイミングは大切なのでそれは次回お話しします!)そしていきたい学校を見つけたら、早めに連絡を取ります。お子さんが米リンガルではない場合、ほぼ100%、AEASテスト(簡単に言えば英語力テスト)の受験を必要とされます。各学校は合格スコアを提示して来ますので、そのスコアに到達すればすんなり入学できるでしょう。


語学学校→学校に連絡→AEASテスト→校長面接→入学


公立
一般の語学学校から公立校への直接入学は基本的にできません。シドニーにはいくつか公立校に行くための語学学校的なものがあり、一般的にインテンシブスクールと呼ばれます。まず最初にそこへ申し込み、公立の場合基本断られることはないので、そのままエスカレーター式で現地校に入学できます。(目安は最低半年、最長1年半)


インテンシブスクール→入学



各段階の難しさ、細かい時期設定などは次回!
今回はここまでです、ありがとうございました!!